紫陽花~7色のヤンキー達~



「茉ー夜ー!!」



『んっ…』



目を開けるとそこには端正な翡翠の顔があった



『うわっ!!』



「うわ!!ってなんだよ。失礼だな。傷つくぞ。」



そう言って少し頭を垂れた翡翠は少し子供っぽくて可愛かった



『ごめんごめん(笑)てかあたしなんで寝てんの?』



「汰叶いわくいきなり休むって言ってこっちに1人で行ったらしい。てか覚えてないのか…?」



『そうなのっ!?全く覚えてない。』



なんで覚えてないんだろ…


てか皆がウサギを付けてくれたところからプッツリ記憶が途切れてる


そのあとすぐにこっちに来たのかな



それにしてもこんなに綺麗に忘れちゃうってあたしどんな状況だったんだろう



初めての出来事にあたしは戸惑いを隠せず帰りの車の中でもずっとこの事を考えていた



この時のあたしはこの出来事をまだ重くは受け止めていなかった…



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