天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ
やっべ、コルプス忘れてた
翌朝。

生徒達が登校してきた後、小岩井はいつものように校門の掃き掃除をする。

この時期は枯葉が幾らでも舞い落ちてくる。

一日中掃除していても終わらないくらいだ。

ツナギ、白い軍手、黒の長靴。

用務員姿の小岩井も、だいぶ生徒達は見慣れてきたようだ。

そろそろ朝のホームルームが始まろうかという時間。

「!」

ガサッと。

枯葉を一枚踏みしめ、一人の女子生徒が小岩井の前に立った。

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