天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ
そんな事を考えているうちに、いつの間にか二階へと上がっていた。

小岩井の事を考えるのもいいが、今日はどこで夜を明かそう。

思考を切り替え、本題に入ろうとした時だった。

「……?」

二階のある教室から声が聞こえる事に、雪菜は気づく。

半妖とはいえ人外だ。

雪菜は並の人間よりは五感に優れる。

耳を澄まして聞いてみると。

「疾風、ごめん。遅くなったね」

「いや…構わない。それじゃあ早速始めようか」

聞き覚えのある生徒の話す声が聞き取れた。

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