天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ
と。

「誰かそこにいるのっ?」

気配に気づいたのか、ルイの声が教室から聞こえた。

「はうぅうぅうぅうぅっ!」

これは逃げるしかない!

ヨタヨタと転びそうになりながら、雪菜は全速力で廊下を走る。

もう小岩井の事とか、今日何処で夜明かしするかとか、そんな事は頭の片隅にも残っていない。

ブリテリが目撃していたならば天スポ第一面確定の大スクープ。

大変な特ダネを期せずして目撃し、雪菜は混乱と苦悩の一夜を明かす事になったのだった。

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