天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ
しかし。
「おや?」
首を傾げるオカン。
撮影した写メには、不意を突かれて目を丸くする雪菜の姿しか写っていない。
「おかしいでやんすね、雪菜ちゃんしか写ってないでげす」
「『また』ですかぁ?」
雪菜もオカンの携帯を覗き込んで首を傾げる。
…三学期に入ってから、雪菜の背後に写っていた霊は姿を消してしまっていた。
雪菜にとり憑いていた悪霊、背後霊、或いは守護霊か、などと物議を醸し出していたのに、その真相が明らかにならないうちに、霊は写真に写らなくなってしまったのである。
「おや?」
首を傾げるオカン。
撮影した写メには、不意を突かれて目を丸くする雪菜の姿しか写っていない。
「おかしいでやんすね、雪菜ちゃんしか写ってないでげす」
「『また』ですかぁ?」
雪菜もオカンの携帯を覗き込んで首を傾げる。
…三学期に入ってから、雪菜の背後に写っていた霊は姿を消してしまっていた。
雪菜にとり憑いていた悪霊、背後霊、或いは守護霊か、などと物議を醸し出していたのに、その真相が明らかにならないうちに、霊は写真に写らなくなってしまったのである。