天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ
熱い、暑過ぎるぜ火ノ八木 逸男
修三こと火ノ八木 逸男の朝は早い。

午前5時。

日も昇っていない早朝。

目覚まし時計が、『ジリリリリリリッ!』の『ジ』を言った瞬間に。

「グッモォオォォニンエビバディッ!」

掛け布団を蹴っ飛ばし、上体をグッ!と起こして大声で朝の挨拶をする。

彼は天神学生寮で現在一人暮らし。

挨拶をする相手などいないのだが。

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