天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ
午前7時45分。

待ち合わせの場所で逸男は待っている。

当然だ。

起きて15分で準備が整うほど、女性の朝は暇ではない。

それでも何とか。

『お、おはようございますっ…』

はぁはぁと息を切らせて、小夜は走ってきた。

髪も何となく整っていないし、慌ててきた印象は否めない。

「やあ、おはよう城山!朝食は食ってきたかっ?」

逸男の問いかけに首を横に振る小夜。

「駄目だなあ城山!ちゃんと朝飯食わないと、体によくないぞ!」

一体誰のせいで朝食を食べそびれたと思っているのか。

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