天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅣ
踵が龍太郎の肩口に入った。

思わず動きを止める龍太郎。

そこへ立て続けに、逸男のローキック連打!

更に掬い上げるようなアッパー!

龍太郎の体が浮いたところで。

「俺の熱い拳を受けろ!」

渾身の力を込めた右ストレート!

ガードも出来ないまま、モロに拳を食らった。

龍太郎は受身も取れずに地面に叩きつけられる!

『龍太郎君!』

駆け寄る小夜。

「なぁに大丈夫だ。彼ほど熱い男なら、俺の魂の一撃にも耐えられる!」

何の根拠もなく訳の分からない事を言う逸男。

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