【短】最狂恋愛活劇
「由良もきっと気に入るはずだ」


ニコッて笑った上機嫌のお父さんには悪いけど。


「あんな人と結婚なんて絶対嫌!相手は自分で決める!」


真っ直ぐ目を見て気持ちを伝えた。

いくらお父さんでも、無茶苦茶過ぎる!


腕を組み直したお父さんは、視線を宗太郎に向ける。


「宗太郎も会ったんだろう?どう思った?」


え!?それ宗太郎に聞くの!?

一番聞きたいけど、聞きたくない内容を。


「……正直、よく分かりません。俺が口出しできるような話じゃないですし」


う…っ、そ、それはそうだよね…。


やっぱりドラマみたいな展開にはならないよ。


「とにかく、今度改めて食事会をするつもりだ。それまでよく考えてみてくれ」
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