【短】最狂恋愛活劇
4.食事会
そしてあれからたったの三日後。


今日の朝。


「由良!例の食事会、今日になったから」


お父さんがかなりうれしそうに告げてきた。

普通もっとさ、娘が婚約とか言ってたら寂しがらない?


「お嬢!よかったっすね!」


「おめでとうございます!」


あたしの気持ちなんか知るはずもない家の奴らも、次々に笑顔を見せる。


ブチッ…!


「黙れ!テメェら朝からうっせぇんだよ!」


あたしが一喝すると、今度は静まり返った。


「由良さん、そろそろ行きましょう。遅刻します」


唯一、宗太郎だけは何も態度を変えない。

……あのキスだって、まるでなかったかのように。
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