服従の宴―契約―


「偉いんだよ。言い訳が上手いし、女抱くのも上手いんだよ。敬え」


「敬えるかっ」


 痛いくらいに顎を掴まれて、徳田の唇がゆっくりと顕斗に近づく。



「噛みつくなよ……」


 顕斗の唇に、徳田の唇が重なった。


 今日は顕斗にとって、何から何まで非日常的だった。


 それだけでは済まずに、徳田の舌先が弄ぶように顕斗の口内を犯す。


 手足で必死の抵抗を試みても、それはあらかじめ予測されていて動きを封じ込まれている。




 徳田は好きなだけ顕斗を味わうと、彼を解放した。顕斗は肩で呼吸を整える。

 徳田が濡れた唇を舌で舐めると、その表情に背筋がゾクリとした。



「秘密だからな……」






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