恋色カフェ
「黙ってたのは、彗が寂しがるんじゃないかと思ったから」
目線だけ店長に向けると、ニヤリと口角を上げている。
「寂しい、とか……。
仕事で行くんだから、仕方ないじゃないですか」
「何だよ、可愛くないな」
「可愛くなくても私は、」
「寂しい、って、思いきり顔に書いてるくせに」
そう言うと、私の肩を抱いてソファへと座らせた。
「……なんて、嘘」
「……え?」
「彗が寂しがるから、じゃない」
私の髪を撫でる手が、いつも以上に優しくて泣きそうになる。
「それを告げてしまうと、俺が寂しくなってしまいそうだったから」
顔が、近づく。
一瞬だけ、柔らかく唇が触れた。