恋色カフェ
「…………万由さんっすよ」
え、と驚きを映した短い言葉すら、声にならなかった。
「その話をみんながみんな、鵜呑みにしてることが引っかかってはいたんすけど、出処聞いて、なる程そういうことか、って」
確かに、万由さんならスタッフからの信頼も厚い。それに、普段は憶測だけで話すような、軽はずみなことをする人じゃない。
なのに、何故……?
「俺、みんなにこの話は事実無根だったって言いますよ」
「、えっ」
「店長との話だって……付き合ってはいないんすよね?」
「それは……」
「……まさか、本当にセフレだとか言うんじゃないっすよね?」
「違う、そんなんじゃない……っ」