恋色カフェ



逃げれば、やましいことがあると言っているようなものなのに──。



みんなの目が…………怖い。


昔のあの出来事は、自分で思うよりも深く、私の心を傷つけていたらしい。



倉庫に持ち込んでいた鞄を開け、携帯を取り出す。そう言えば、店長にメール送ってなかったな、と画面を見れば、メール着信のマーク。


“無事グアテマラに着いた”


相変わらずの素っ気ない言葉と共に、添付されていた画像を開くと、そこには空港と思われる景色が広がっていた。


──どうしよう。

店長からのメールを見て、画像を見て。たったそれだけのことで、もう泣きそうになってる。本当に、情けない。



(帰ろう、かな)


私は隣の部屋の様子を窺いながら、恐る恐る、事務所へと続く扉を開けた。


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