恋色カフェ

疑問


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チクチク、と時計の針の音が耳を刺す。

呼ばれて事務所に来たまでは良かったけど、店長の意図がわからず、私は扉の前で立ち止まっていた。


店長は窓の外を見つめながら、煙草に火を点けている。カチン、とライターを閉じる金属音が響いたと同時に、彼はこちらへ振り返った。



「何やってんの。久々の立ち仕事で疲れたでしょ。座ったら?」

「……はい」


言われたまま、自分の席に座る。ギイ、と椅子が軋んだ音が室内に派手に響いて、何だか恥ずかしくなった。



「フロアのコ達といろいろやってくれてたみたいだけど」


店長はまるでため息を吐き出すみたいに、煙草の煙を吐き出した。


「それで、土屋と連絡はついたの?」


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