Mirror World
幸運を呼ぶ四つ葉
黄緑色の長いツインテールらしい髪、チェックの短パンに濃い緑の団服を身にまとっていた。
案内人に聞くと、彼はトランプ兵のクローバー軍の長らしい。
外見では大して僕と変わらない年齢。
花が舞い落ちるように少年は僕らの前に着地した。

「浮かない顔。そんなに僕が嫌なの?」
「…」

これはまた、大胆な少年だ。
案内人の綺麗な顔に細い指が触れる。

「俺に触れるな。何度言えば判る?」

厳しい態度で案内人は少年に言葉をぶつけた。
何度も。なんかつっかかる。
少年はクスっと微笑み口を開いた。

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