夢はひそかに…できないっ *草食王子にkiss*

三人ともポカーンと僕を見つめている。




「これからは王子とか理事長の息子とかじゃなくて、星条凛夜として仲良くしてほしいんだけど……いいかな?」


「もちろん!!」




あぁ、よかった。

みんな笑顔だ。


やっぱりこの人たちは、花壁さんに似ている。

気持ちがすぐに表に出て、自分に素直だ。


そんな人たちが笑顔だと、本当に楽しいのだと確信できて安心する。



花壁さんの落ち着く雰囲気は、こういうことなのかもしれないな……。





「やっぱり、カメレオンだ」




僕はやっぱりおかしくて、笑った。


それを見て三人も笑った。




いつの間にか日は沈んでいった。
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