シャクジの森で 〜月夜の誓い〜【完】
――まさしく預言の通り。前半部分があっているのであれば、後半部分も間違いなく果たされる。
そうなれば、やはり、是非とも彼女を我がモノにしたい。
階段を上っているエミリーの身体が光り輝いている。
シェラザードの力がエミリーの身体にみなぎっているのだろう。
書籍室の前に辿り着いたシェラザードは、くるっと振り返り、パトリックとレオナルドを見た。アメジストの瞳が一瞬キラッと光った。
「ここから先は、アラン王子と二人で・・・あなた方はここに留まり下さい」
シェラザードが静かに言葉を発すると、レオナルドとパトリックは体が固まったように動けなくなった。
レオナルドの唇が悔しげに歪んだ。パトリックは何とか動こうともがいている。
「くっ・・・さすが本家本元は力が違うな・・・全く動けん」
「これが天使の力か・・・」
「私の力はこれだけではありませんわ。お二人とも、どうかそのままで――」
もがいていた二人が動かなくなったのを確かめ、シェラザードはアランを見上げた。
「さぁ、アラン王子、参りましょう」
アランは、促されるまま目の前の扉を開いた。
暗闇の中、小さな窓から入り込む月明かりと廊下から差し込む光りで、幾つかの棚の影がアメジストの瞳に映った。
このどこかにリンク様がいらっしゃる・・・扉が閉められ辺りが再び薄闇に染まると、身体から発せられていた光が、しんと静まる様に沈んだ。
「リンク様――――私です。シェラザードです」
闇の向こうに向かって呼びかけると、白いもやもやとした塊が近づいてきた。
白い塊は、年配の男性に姿を変えていく。
ホワホワと唇が動くが、何を言っているのか全く伝わらない。
哀しげな表情をし白い塊に戻ると、アランの前で暫く留まり、体にすぅっと溶け込むように入っていくと、ブルーの瞳が揺らいで一瞬ふらついた。
リンクは苦しげに額を抑えながら、ゆっくりと頭を上げた。
「シェラザードか?そこにいるのは、シェラザードか?」
「はい、リンク様、シェラザードです・・・お会いしたかった」
リンクは透き通る様に綺麗な手をそっと握り締め、ブルーの瞳を愛しさで満たしていった。
「会いたかった・・・どれほど、この日を待っておったことか」
「リンク様・・・私は謝らなければなりません・・・あなたをこんな目に合わせたのは私です。どうか、私をお叱り下さい」
アメジストの瞳が切なそうに歪み、リンクを見つめた。
そんなシェラザードをしっかりと抱きしめ、リンクは嬉しそうに微笑んだ。
そうなれば、やはり、是非とも彼女を我がモノにしたい。
階段を上っているエミリーの身体が光り輝いている。
シェラザードの力がエミリーの身体にみなぎっているのだろう。
書籍室の前に辿り着いたシェラザードは、くるっと振り返り、パトリックとレオナルドを見た。アメジストの瞳が一瞬キラッと光った。
「ここから先は、アラン王子と二人で・・・あなた方はここに留まり下さい」
シェラザードが静かに言葉を発すると、レオナルドとパトリックは体が固まったように動けなくなった。
レオナルドの唇が悔しげに歪んだ。パトリックは何とか動こうともがいている。
「くっ・・・さすが本家本元は力が違うな・・・全く動けん」
「これが天使の力か・・・」
「私の力はこれだけではありませんわ。お二人とも、どうかそのままで――」
もがいていた二人が動かなくなったのを確かめ、シェラザードはアランを見上げた。
「さぁ、アラン王子、参りましょう」
アランは、促されるまま目の前の扉を開いた。
暗闇の中、小さな窓から入り込む月明かりと廊下から差し込む光りで、幾つかの棚の影がアメジストの瞳に映った。
このどこかにリンク様がいらっしゃる・・・扉が閉められ辺りが再び薄闇に染まると、身体から発せられていた光が、しんと静まる様に沈んだ。
「リンク様――――私です。シェラザードです」
闇の向こうに向かって呼びかけると、白いもやもやとした塊が近づいてきた。
白い塊は、年配の男性に姿を変えていく。
ホワホワと唇が動くが、何を言っているのか全く伝わらない。
哀しげな表情をし白い塊に戻ると、アランの前で暫く留まり、体にすぅっと溶け込むように入っていくと、ブルーの瞳が揺らいで一瞬ふらついた。
リンクは苦しげに額を抑えながら、ゆっくりと頭を上げた。
「シェラザードか?そこにいるのは、シェラザードか?」
「はい、リンク様、シェラザードです・・・お会いしたかった」
リンクは透き通る様に綺麗な手をそっと握り締め、ブルーの瞳を愛しさで満たしていった。
「会いたかった・・・どれほど、この日を待っておったことか」
「リンク様・・・私は謝らなければなりません・・・あなたをこんな目に合わせたのは私です。どうか、私をお叱り下さい」
アメジストの瞳が切なそうに歪み、リンクを見つめた。
そんなシェラザードをしっかりと抱きしめ、リンクは嬉しそうに微笑んだ。