シザーハンズ
ハイドは8歳になった。

灰色の瞳に闇のような黒髪、すっと通った鼻筋

ハイドはものすごく美男子だった。


しかし、ハイドに友達はいなかった。

ハイドの凶器のブリキの手は、町中で評判になり、誰も彼に近づこうとしなかった。

ただ、笑い者にするだけだった。

ハイドは何故自分の手がハサミなのかわからなかった。



生きている意味すらわからなかった。
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