俺のまわりバカばっか。

こういうときに

有栖になんて声を

かければいいのか

わからない。


だからただ俺は

抱きしめた。



俺は有栖が男だから

大丈夫だと思っていた。


でも違っていた。


こいつは女だ。

誰がなんて言っても

何がなんであろうとも

こいつの心が女なんだから


有栖は女なんだ。





< 219 / 323 >

この作品をシェア

pagetop