俺様王子にご注意を
「...。」
それから玲奈をソファに座らせて何十分だろう...
ずっと玲奈の頭を撫でていた。
「はははっ...私...何言っていたんだろう...ごめんね...。」
玲奈はいきなり口を開いた。
「玲奈...??」
「帰り道...龍也がさいろーんな女の子に話しかけられているの。それでね、中学時代のこととか聞かれていてさ...。そのうちの女の子がわたしと龍也が同じ中学だったってどこからか聞いたみたいで...それで...。」
「もう...何も話すなよ。」
「それでね...。龍也...私のことなんて...覚えていないんだからさ...。」
「玲奈っっ!」
「わたしのことなんてわからないって...。」
「玲奈っっ!」
俺は強く玲奈を抱きしめた。
伝わってしまう。ばれてしまう。この気持ちが玲奈に─...。
でもそれでもいい。聞きたくない。そんなこと─...。
これ以上玲奈を苦しませたくなかった。
だから俺はどんどん最低なことを考えていく。
玲奈の頭の中から西本が消えてしまえば良い。
どこか西本が遠くへ行ってしまえば良い。
玲奈は俺だけをみていればいい─...。
やっぱり俺は最低な人間なんだ...。