俺様王子にご注意を

「今回は...本気なんだよ。」

誠は笹野を見つめながら真剣な顔でそういった。

「ふーん.....。」
こんな誠の顔ははじめてみたのかもしれない。

「んでよ...お前は玲奈ちゃんと毎日一緒なんだからさー、いつでも告ろうと思えば告れるだろ?」

.....は?

「だから今回は協力してくれっ。頼む!」

「はああ!?」

協力って何すりゃいいんだよ。

『和也!先行っちゃうからねっ!』

玲奈と笹野の距離が気づいたら
広がっていた。

「いっ今行くよっ!」

そしてまた誠の方を見ると誠はぼんやりと笹野を見つめていた。よっぽど好きなんだろうな.....。

「はー...分かったよ。出来るだけの事は協力するよ。けど.....俺あんま恋愛とかよくわかんねーから役にたたねえと思う。」

「何言ってんだよ。そんなことねえって!女と暮らしてるんだしなれてるだろ??」

その言い方はなんか腹立つ.....。

「わかんねーから言ってるんだよ。...女心わかれとか玲奈に言われたんだし....。」

「ぷっ。まぢで?まあ言われても和也だったらしかたがねーか。」

さっきと言ってる事ちげーじゃん。
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