俺様王子にご注意を

『大倉、手伝うか?』
『大倉、それ持つよ。』
『なあ、大倉ってさー...』

龍也は普通にみんなに話しかけるように
私にも話しかけてくる。
別に龍也にとっては普通の事かも
しれないけど.....
もう何にも気にしてないってこと?!

でも...今までこんなに話しかけてくる
事なんてなかったじゃん。

それに...和也は今日は朝からずーっと
不機嫌で目もあわせてくれない。

昨日和也にべったりしてたから?

「ねえ、大倉さんってさー、やっぱり
大宮と付き合ってたの?」

「ふぇっ!?///」

「前も噂聞いたけど...嘘だって
思ってたから...さ。」

男子の集団が真剣な顔で聞いてくる。
けど.....
「う、ん。ホントだよ?」

何言わされちゃってるのよ!

「んだよ!やっぱそうだったんじゃん!」

そう言って男子達は逃げるように
私の前から走って行った。

変なの。
和也と付き合っていて何が悪いのよ!
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