俺様王子にご注意を

『...そう。心配しなくていいわ。
私が一度和也くんママに
電話しておくから。』

「ありがと。じゃあ...ね。」

どうしよう。私のせいで
こんな事になっちゃった。

─────

一応カレー作ったけど...
和也食べるかな??

─ガチャッ

「和也!?」

「...寝てた。悪ぃ。さっきはさ。」

「ううん。カレー...食べる?」

「...じゃあ少しだけ。」

「うん。」

和也の前にカレーをおいた。
和也はそのカレーをじっと
みつめてため息をこぼした。

「カッカレー不味そうかな?」

急いで作ったから芋の形とか
変だし.....

「悪いな。玲奈に飯つくらして。」

「え...?あー、そっそんなのいーの。
わっ私居候してるんだし...さ?」

1人で喋りすぎちゃったかも?

「...母さん。まぢで出て行ったんだな。」

「すぐ...帰ってくる...よ。」

こんなことしかいえないけど...
もしも帰ってこなかったら...

そんな事ない!和也の母親だもん。
自分の息子おいて出て行く親なんて...
親なんて...

いない...って思えないよ。
だって私とママは置いてかれたから...
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