プレイボーイとのラブバトル?
戻りたい。

誠司Side

千夏と別れてから2週間.....。
だんだんマフラーやカーディガンを
着る生徒が増えてきた。

千夏とは学校ですれ違うことが
あるけど特にあっちも何も
言ってこない。
それはそれで少し心配だけどホッとする。
やっと1人になれたような気がして...。

そして俺は毎日朝になると─.....
自分の気持ちに気づかないフリをする。

『あ、美鈴おはよー』

美鈴の名前を呼ぶ声が聞こえると
自然と俺は逃げるように教室から
毎日出て行こうとする。

「おい!誠司くん!また逃げようとして!」

そして必ず...鈴木にドアのほうで
文句を言われる。
最近は鈴木とも全く
話すこともなかった。
でも最近鈴木はしつこい。

「ねえ、聞いてんの!?誠司くんまさか
このままで良い「うるせえよ。」

「なっ.....。」

─バタンッ

まだ何か言いたそうな鈴木を無視して
俺は教室から出た。
美鈴の顔を見るのが怖いから...。

屋上のドアの前まで行くとカギが
かかっていた。
最近屋上で遊ぶ生徒が多くて
カギがかかってしまった。
屋上に行ける学校はあまりなくて
めずらしくてこの学校の特権だった。
美鈴ともよくきてた。
でももうこの場所にはいけない。
それはそれでいいのかもしれない。
ここに来る時は必ず美鈴の事を
考えていたから─.....。

俺は図書室に移動することにした。
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