プレイボーイとのラブバトル?

なんとなく静かにドアを開けた。
もし先生がいたら授業に
出ろと言われてうるさいから。

─ガララッ

「っっ!?」

目の前にいたのは...先生でもない。

「んんっ...んー...///やだー///
弘樹【ヒロキ】ったらさー///」

千夏がいた。
千夏の隣には見た事もないメガネ男子。
キスの最中だった。

「もーう///ってはあ!?
誠司っ!?」

「.....。」

「趣味悪いな!この男!あ、千夏の事まだ
好きな奴なんじゃねえの?」

男はケラケラと笑い出した。

「...違えよ。最初からこんな奴
好きじゃねえよ。」

俺は千夏と弘樹という奴をにらみつけた。

「はあー...千夏。場所変えようぜ?」

とっとと出てけよ...。

「弘樹。ごめん。先言ってて。」

「「はあ!?」」

驚いたのはこの男だけじゃない。
俺もだ。

「千夏!お前何言ってんだよ!こんな男とは
もう別れたんじゃねえのかよ!?」

「別れたよ。けど...弘樹には関係ない。」

「っっ...知らねえよ!勝手にしろ!」

─バンッ

男は最後に俺を睨みつけて出ていった。

「.....。」

久しぶりに嗅いだこの香水臭い匂い。
俺の制服にも匂いがうつりそうで
俺は少し千夏と距離をとった。
< 298 / 356 >

この作品をシェア

pagetop