初恋は夢の中
もう少しで春だというのに、まだ日は短く肌寒かった。


先生の家の前。。。
明かりがついていた。
家に入るのは、今日で2回目だ…

ドキドキしながら、チャイムを押す。


すぐに先生は現れ、家の中に招いてくれた。


先生の後ろ姿…
私は無意識に、背中に抱き付いた。


先生も、抱き締めてくれるかと期待したのに、優しく離された。

少し、ショックだった…。



リビングに入ると、先生はご馳走を作ってくれていた。


「先生、料理するんだね。」
ソファーに座りながら、先生に聞いた。

「まぁな。一人暮らしが長いからな…。たいした事は出来ないが、沢山食べなさい。」
先生は私に、ジュースを注いでくれた。

「私も、お酒付き合うよ!」
そう言って、先生にビールを注いだ。

「未成年はまだ駄目だ!!」
先生は私から、ビールを奪い取った。

「チェッ!冗談通じないのぉ~。」

顔を見合わせ、二人で笑った。


二人で乾杯をした後、先生の料理を食べる。

「先生、これ美味しいね!」

「そうか…。良かった。」
先生は、照れながら言った。

「また、作ってね!」
「いいよ。」
優しく微笑む、先生。


やっぱり、私は先生が好きなんだ…


いいなぁ…。
こんな時間って…。


初恋は、叶わないモノ…
初恋は、叶わないからイイ想い出として残る…

って、誰か言ってたっけ…


この幸せな時間が、永遠に続きますように…


ずっと、ずーっと続きますように…



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