すれ違う恋の行方
『あーやっぱ始まってる…』


体育館からは、なんとなく響き渡ってくる校長の声。
どうやら、すでに始業式は始まっているようだ。


こんな時間に入ったらなー…
1番後ろに立たされて、先生の目が痛いだけだし…


『……やーめたっ!』


あたしは式に出ることを諦めた。
だってどうせ出たって、先生の話なんて聞かないしね。

『あ、クラスっと…』


とりあえず、掲示板で自分のクラスをチェックした。


んと…3組か。


と、チェックをしてそのまま校舎の中に入った。


向かった場所は教室…

ではなくて



『おお~!貸し切りだ!』



立ち入り禁止となっている屋上だった。

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