好きになんかなるハズ無い!!
震える手でケータイを取り出し時刻を確認すると、丁度12時5分前。


考えてみたら私、星空のジンクスなんか無視して星空見たかっただけだから、別に12時前に来なくても良かったんだ。


「気づくの遅……っ」


自分で自分を笑いながら、屋上の扉を開けた。


朝とは違う、夜の風が私の髪を巻き上げる。


真っ黒な夜空には、数え切れない程の星が瞬いていた。


「ワァ、ステキーーー!!来て良かった~~~~♪」


広い屋上の上に立ち、ダイヤモンドの様に輝く星空を眺める。


さっきまでの緊張感や恐怖が、どこかに飛んで行った。
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