好きになんかなるハズ無い!!
えええ!?ウソ、全く気づかなかったぁ!!


「もっと注意力身に付けなきゃダメね、私……」


ユーレイでは無く洋夢だった安心感に包まれ、足の力が抜ける。


校舎の壁に寄り掛かると、洋夢も同じ体勢になった。


「お前……星空のジンクスやりに来たのか?」


洋夢が真剣な声で質問して来た。


「なワケ無いでしょう。私男嫌いなのに」


「―――でも『恋をするのもいいかも』とか言ってたじゃねぇか。『今度は好きな人と来たいな』とかも」


!!ギャーー!


聞かれてた恥ずかしさで、全身が熱湯に飛び込んだみたいに熱くなった。
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