好きになんかなるハズ無い!!
「アワワワ!!出、出た出た出た………っ」


完全にパニックになった私は、大急ぎで出ようと扉に突進した。


「ち、ちょっと待てよ美名!オレだよオレ!!」


ん……?この声、もしかして――――…


「出たって何だよ。人をユーレイだと勘違いすんな」


柱の陰から現れたのは、上はTシャツ、下は学校のジャージの洋夢だった。


呆れた様にため息をつかれる。


「ひ、洋夢!?アンタどうしてここに!?いつから!?」


なんで洋夢が屋上にいるの!?


「お前が入ってすぐオレも入ったんだけど、美名星空に夢中で気づいてなかったな」
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