好きになんかなるハズ無い!!
「そう…私にアレコレ言える権利なんか無いけど、利晴が女の子に告白するなんて初めて聞いたわ」


利晴が告白したのは私が初めて?あんだけモテるのに!?


「一条さん、困惑するのは分かるけれど……答えはアナタが出す物よね。私は陰ながら見守ってるわ」


東さんは軽く微笑むと、颯爽と立ち去って行った。


答えは……私が出すしか無い。


李子にも言われたけど、悩んで悩んで、自分で結論出さなきゃいけないんだよね………


私は暫く廊下で立ち止まり、目を閉じて頭を働かせていた。


―――よし!!


意を決して、教室の扉を開ける。
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