好きになんかなるハズ無い!!
実際洋夢・慎之介・利晴はすでに何回も告白されてると聞いた。


男嫌いの頃はどうでも良かったのに、好きだと自覚した途端嫉妬してしまう。


「あ……特には……」


俯き加減に言うと、洋夢の顔が苦笑いになった。


ムゥーーー……また気遣わせちゃったよ、私ぃ………


「んーーっと…じゃあどこ行くか、あそこに座って決めよっか?」


洋夢が道端のベンチを指差す。


「うん………」


2人で並んでベンチに腰かけるが、会話の糸口が見当たらない。


重い沈黙が、私と洋夢の間に現れた。


ど、どうしよう!何話せばいいの!?
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