好きになんかなるハズ無い!!
「美名がオレの事何とも思って無いって言うなら………本気で応えられないって言うのであれば、あきらめるよ」


洋夢の目は、不安や心配で揺れていた。


普段見上げる方に立っているので、見下ろす方には慣れてない。


「でも…少しでも可能性があるのなら……お前の答え、聞きたい」


俯いてた洋夢がバッと顔を上げたので、私の体はまたピクリと反応した。


赤い顔の私が、洋夢の両目に映る。


優しく添えられた洋夢の右手が、私の髪を耳にかけた。


「洋夢………」


ああ……私何やってんだろう。


本っ当にバカじゃないの?
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