好きになんかなるハズ無い!!
「李子、15歳のバースデーおめでとう。1つ大人になったんだから、これからちょっとは大人しくしてくれよ」


利晴がポケットに手を突っ込みながら言った。


李子が何て返すかなんて、楽に想像出来る。


「ムリ♪私はこのまんまで行かして頂きます」


………やっぱりね。


幾ら伊集院グループ令嬢とはいえ、李子に“おしとやか”なんてムリ。


「せっかくホテルマナーは完璧なのに………もったいない」


ポツリと呟くと、洋夢が私を見つめているのに気づいた。


ホッペが左右両方とも赤い。


ん?ここそんなに暖房効いてるかな?
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