好きになんかなるハズ無い!!
金色のリボンで結ばれたピンクの袋を、李子に差し出す。


来る時お兄様から“渡しといてくれ”と頼まれたプレゼント。


「キャーーありがとう!美名、大吾さんにお礼言っといて!!」


「李子お嬢様、プレゼントはこちらの箱に……」


伊集院家のお手伝いさんが持って来た箱には、すでに大量のプレゼントが詰め込まれていた。


スッゴ………一体何個あるのよ。


「大丈夫ですか?」


洋夢が素早く、お手伝いさんのサポートに回った。


ああ……こういう優しさがグッと来ちゃう。


「あ、伊集院さん。今日はお誕生日おめでとう」
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