わかっていたはずなのに…
帰り道、俺は状況が把握できずにいた。

俺は告白なんてしてはない…けど同じようなことをした。それに対して君は“彼氏がいる”と言ったんだ…なのに俺に…意味がわからない。

アパートにつきすぐに携帯電話に君の番号を登録した。名前は、白雪 蝶華(シラユキ・チョウカ)。

そして迷いもなく俺は君にメールを送る。

『俺、昼間に店にいったやつです。名前は深海 優斗(シンカイ・ユウト)って言います。いきなりメールして悪いけど…なんで俺に…?』

メールはすぐに返ってきた。
『いきなりあんなことしてスイマセン。ただ友達になりたくて…迷惑だったらいいです。』

君は俺が君に想いがあるのをわかっているんだろうか?もしかして鈍感?それともわかっていて…?色んなことを思いながら返信する。

『俺は君と友達になりたかったから、こちらこそ良ければ。』

君からの返信は時間がかかったり、すぐにきたり、俺の心をゆさぶった。

名前の呼び方や、俺が営業マンだということ…俺が25歳で君は24歳、そして君が遠距離恋愛をしているということ…その彼氏とは学生の頃から付き合っていて別れたりもしたみたいだけど含めて7年続いてること、そんな話をした。

< 7 / 23 >

この作品をシェア

pagetop