赤い狼 四
……結局、俺も稚春LOVEって事か。
…マジかよ。
隼人達を見て呆れていたのに自分もその中に入っていたと分かると複雑な気持ちになって、思わず苦笑いを溢した。
そんな俺に気付いた奴は居ない。
その代わり、連と稚春の馬鹿な会話が聞こえてきた。
「おー、寒い寒い。いったい何℃なのかねぇ。本当、馬鹿にしてるんじゃないよって感じたよねぇ、連さんや。」
「本当だよねぇ、稚春さんよ。今日は最高気温が2℃だってよ。いや~、そりゃ寒い訳だよな。」
「本当だよ。何で冬なんてものがこの世にあるのかねぇ。わたしゃ不思議でたまらないよ。」
「しょうがねぇじゃないか、婆さんや。もう歳だから若者より寒く感じるのかもしれねぇよ。」
「そうかいそうかい。やっぱりわたしゃ年寄りだからのぉ。じいさんも寒かろうに。」
婆さんとじいさんって言っちゃったよ。
何の芝居してんだコイツ等。
横目で連と稚春を軽蔑するように見る。
それは隼人達も一緒だったようだ。