赤い狼 四





「…アイツ等、何してんだ?」



「棗、それは言わねぇ約束だろ。


アイツ等はこの冬の寒い中、外に出たせいで婆さんとじいさんになってしまったってさっき話したじゃねぇか。」



「お前等、俺がバイクの変な店員と話してる間にそんな話をしてたのか?」





でも、コイツ等も馬鹿な会話をしていた。




何なんだ、本当にコイツ等は。



呆れてものが言えない。とはこの事だと思う。



コイツ等は気にしないで無視を貫き通した方が良さそうだ。つーかそうしたい。




アホな五人組から勢いよく体全体を背ける。




馬鹿菌が移る。移る移る。


そんなの嫌だ。




と、五人組を全力で避けていると




「あ!そうだった!隼人に渡す物があるんだ~。」




稚春が何かを思い出したらしく、大きな声を出して掌を拳でポンッと軽く叩いた。




「俺に?」




その稚春の言葉を聞いて、途端に目を輝かせる隼人。





一方、俺等四人はというと、

何で隼人だけなんだ。

と疎外感を感じてお互いに顔を見合わせた。



その間も隼人は目をランランと輝かせたまま稚春を見つめている。



ねぇ、俺にはないの?その渡すもの。




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