赤い狼 四
………おい。こっちは真剣なんだけど。っていうか頭大丈夫か。
銀並みに笑いながら
「腹いてー。」
と言葉を溢す連を冷ややかな目で見る。
「そんなに笑うところ?」
「笑うところだろっ!」
連は笑いが大体治まってきたみたいだけど、まだ唇を噛み締めて笑いを堪えている。
「だって気になるじゃん。」
「ハッ、だからってククッ、普通に真顔でハハッ、言うなよ。」
「ねぇ、そっちの方がムカつくんだけど。笑うなら笑って。」
連の失礼きまわりない態度にムカつきつつも連の笑いが治まるのを大人しく待つ。
本当、大人の対応をしている私を誉めてほしいものですよ。
やれやれ。と小さなため息と共に呟き、やっと笑いが治まったらしい連にさっきの質問の答えを求める。
「で?」
「笑って悪かったって。そうだな、思いっきり吸えば味するよ。
それと飲んでる理由は遭難とかして食べ物ないときに助かるじゃん。っていう理由。」
「自分の体舐めまわすの?」
「舐めまわ…うんまぁ、危機的状況になったらやるだろ。普通に。」
「ふーん。」
舐めまわすなんて単語、稚春が使うんじゃねぇ。という連の言葉を無視して連の鎖骨をなぞう。