夏の、唄
教室の窓から少しだけ頭を出している真夏の太陽を反射させた海が誘惑しているのを、叶は眺めていた。
真夏に半分足を突っ込んだような6月半ばの暑さの中、古文などを勉強したがる人はきっといないだろうと叶は考えながら机にゴリゴリと落書きを彫り込んでいく。
シャープペンシルの先で彫りながら、時々、削りカスを息で吹き飛ばす。
三年生に上がるとほぼ同時に始めた"彫り絵"は今だに続いているマイブームなのだ。
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