死せる朝日の会

コーラ飲め

「んで、どうするよ? 最後の一回も使ってみるか?」
ルイスは坪の並んだ部屋を指差した。
「いや、とりあえず今はやめとこう。アリスと話をしてみないと状況も掴めないからな。」
俺の言葉に、何故かみんなが驚いた。
「初めてリーダーらしい発言をしたな。 普段のお前だったら何も考えずに最後の占いを使ってしまっただろうに。 今回選んだ高柳周一の性格がよかったのかもしれないな。」
しきりに感動しているルイスを見ると、なんとなく微妙な気持ちになる。誉められているのか、けなされているのかわからないな。
「なんだよそれ? 今の俺はどちらでもあるんだからな。 全く、まあいいや。とりあえず始めるぞ、全員気を引き締めろ。占いの通りなら、俺が願えばアリスであるパステルはここに来るらしい、だから今から呼んで見る。準備はいいか?」
俺の言葉に、全員が一斉に頷いた。
「今、教会内に他のメンバーはいるか?」
一応確認しとかないとな。
「いないわ、ここにいる4人だけよ。」
ユリスが答える。
「よし。あと絶対にパステルを傷つけるな、例えアリスでも、肉体はパステルだからな。 じゃあ行くぞっ。」
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