死せる朝日の会
「お前達はアリスである私を味方につけた。だからもう負ける事は無い。これで最後だ、長きに渡る戦いにも疲れただろう? これが終わったら自分の人生を生きてくれ。」
それは俺の台詞だろう?
「では私も出掛けよるとするかな。一応私はパステルだから、オリジナルを見張るとしよう。 じゃあな、運が悪かったらまた逢おう。」
パステルはそれだけ言うと、さっさと教会を出て行った。 さっぱりしてるもんだな、もう少し何か言う事ないのか?
この時点で礼拝堂に残っていたのは、幹部八人とリンダと雨の十人だけだった。
「ヒナ、とりあえず二人紹介するね。」
そうだった、教会につくなりパステルの作戦説明が始まったもんだから、ゆっくり挨拶してる暇もなかったんだった。 その場にいた幹部の二人だけは初顔合わせだ。
「まずこちらがリャン・ホウメイさん。」
着物姿の女性が一礼する。スラッと背が高い色白の美人だ。ルーベンスも着物を着ているが、彼の普段着用とは違い、正装とでもいうべきだろうか、実にパリッとした感じの印象だ。
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