死せる朝日の会
コンビニの袋から取り出したコーラを俺に渡す。 その姿を見ながら、
「なあ、お前って黒いヒラヒラのドレスみたいな服持っていないか? フランス人形みたいなやつ。 するとリンダはびっくりしたような顔をして俺を見る。
「なんでそれを知ってる? 確かに持っているよ、昔はそうゆうのばかり着ていたからな。 誰かに聞いたのか?」
少し照れたように笑うリンダはとても可愛かった。
「さっき見た、似合ってたよ、可愛かった。」
俺の言葉にきょとんとするリンダ、そりゃそうだよな。
「実はな…」
俺は、先程自分の身に起こった事件の成り行きをリンダに話して聞かせた、するとリンダは青ざめた表情になり、
「本当なの? でも確か本人に会うと宇宙が裂けるとか?そうゆうのは?」
「よくわからんが、それは免れたみたいだな。」
俺達はしばらく黙ったまま考え込んでいたが、やがてリンダが口を開く、
「とりあえず無事で良かったよ、今日一日乗り切ればいいんだ、慎重に行動しよう。」
そうだな、なんとかやり過ごしたんだ、もう同じ失敗はしない。俺はリンダの言葉に軽く頷く。
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