死せる朝日の会
「ああ、そうだな。じゃあ俺が掃除するよ、リンダはのんびりしててくれ。」
俺が立ち上がろうとすると、
「いいよ、男の掃除はおおざっぱだからな。ここは私に任せて。」
そう言ってさっさと風呂場のほうに歩いて行った。
俺は再び窓の外を見ながらいろいろな事を思い出していた。 幼なじみの妙子に違和感を感じ始め、エイトのメンバーに次々と出会ってここまで来た。ユリスやリンダに振り回されて、でもそれなりに楽しかった。 そう言えば、アリスになったパステルを俺が怪我させた件、結局真相はわからなかったな。 それだけは断固として教えてくれなかったからな。結局アリスって何なんだ? いや、それを言ったら俺も同じか。 所詮はゲームのコマなのかもしれないな。 みんな面白い仲間達だった、時間があったならもう少し一緒にいたかった。
俺はリンダの買ってきたアイスを食べながら周辺地図を床に広げる。 議事堂の周辺はそれを取り囲むように広い道が通っている、どの方角から近づいても見つかるだろう。 こっそり侵入するのは無理そうだな、
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