死せる朝日の会
「少なくとも、パステルとアリはいるはずだよな?」
俺はモニターを見たままリンダに聞いた、
「え? なんでわかったの? まさか記憶が?」
「いや、俺も見たんだよその夢。 確かにこの会議室だった、けどお前の言う通り二人だけじゃなかったな。 記憶の断片を見た可能性もあるけど、二人して同じ夢を見るなんてな。 しかし、何回も繰り返すうちには、こうゆう事もあったんじゃないか?」
俺の問いに対し、首わ横に振るリンダ。
「わからない、もしそうだとしても、今の記憶は次に引き継げないからなんとも言えないな。」
どうするかな? たいした事じゃないし放置して良いだろうか、それともメンバーを集めるべきか? いや、どちらにせよ集めるのは無理だ、そんな事をしたら作戦が実行できなくなる。
「俺も少し気になるが、大丈夫だろう。 今の所、ミサイルの発射阻止以外に不確定要素は無いしな。 ここは気にしない方向で考えよう。 まあ、どうしても気になるんならパステルに電話してみるか?」
あいつなら何か知ってるかもしれない、電話に出るかどうかはわからんがな。
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