死せる朝日の会
「いや、それほどでも無いよ。 そうじゃなくてもアリスは苦手なんだよな、嫌いじゃないんだけど見た目がパステル本人だから、違和感が消えなくてな。」
「そうゆうもんか? まあそうかもな。」
俺とリンダは、なんともしがたい空気に頭を悩ませていた時、この電算室のドアノブが回る音が聞こえた。
「なんだ? ここの作業終了時間は午後6時だったよな?」
俺はドアのほうを見ながらリンダに聞く。
「ああ、それまでは誰も来ないと思うがな。 けど…、何か様子が変だ。」
リンダが言うように何かおかしい、鍵をかけているので開く事は無いが、執拗なまでにドアノブをガチャガチャと何回も回している。
「よし、こっちはいいぞ、開けてみよう。」
リンダはパソコンを閉じてから俺を見る、
「よし、空けるぞ。」
俺はドアの鍵を開けゆっくりノブを回す、5センチ程度開けてから周囲を見渡す、
「誰ですか? 現在作業中ですよ。」
恐る恐る口に出す、もちろん演技だ。
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