死せる朝日の会
「なあ、俺達は全員生きてる。 それにゲームをクリアーしたからには被害者はゼロなんだ。 だったらもっと分かりやすく終わろうぜ。」
そう言って立ち上がり、俺の前まで来た。 なんとなく嫌な予感がしたが、ヒナはそうゆうタイプなんだから仕方ないと覚悟を決めた。
その直後“バンッ!!”という大きな音と共に、俺の側頭部に凄まじい衝撃が走った、俺はその勢いで床に転がってしまう。
「痛てて…、さっきと同じ場所かよ。」
手加減無しの一撃だったな。
「そりゃそうだ、本気で殴るからには利き手だろうよ。」
そう言ってヒナはメンバーを見る、
「みんな、よくここまで付いてきてくれたな。 ありがとう、長い道のりだったからこそ各自様々な思いがあるだろうが、俺はこいつを許そうと思う。 今となっては同じエイトの仲間だと思っているんだ、だから今間違いを正す為に殴った、それで終わりにしたい。 どうか皆もこれに同意してくれないか? 頼む。」
驚いた事に、その場に膝をついて土下座をしたのだ、これには全員がざわついた。
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