死せる朝日の会
敵側の言い分を無視できないと考えられます。」
ユリスの記憶か。ずいぶんと複雑な話だな。
「ちなみに誰なんだ? そのユリス候補は?」
アリが即座に質問をする。やはり皆気になる話題のようだ。
「知っている人は少ないと思いますが、エイト直轄の諜報機関に所属していた柳橋雨(やなぎばしあめ)と言う人物です。」
話している間、ずっと下を向いて聞いていたリンダは、突然顔を上げてパステルを見た。
「本当に? なあ、パス。本当に雨なのか? 」
若干顔がひきつっているリンダを、パステルがなだめる。
「落ち着いてリンダ。いろいろなパターンがあったんだもの。こうゆう事だって起きても不思議じゃないわ。だからあなたが望なら、今回は参加しなくてもいいのよ。」
一体どうしたというんだ?
「すまん。少し状況がわからないんだが。 その、雨って人がユリス候補なのがそんなにショックなのか?」
どう考えても、リンダの動揺ぶりは普通じゃない。
「そうじゃありません。基本的にユリス候補は誰がなっても不思議じゃないんです。
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