死せる朝日の会

穏やかな日

見渡す限りの大平原、雲一つ無い広い空、周囲は異様なまでに静かで、自分の発するに声すら耳なりを覚えそうだ。
「何度来てもつまらない所だな。」
突然俺の背後から声がする。180センチの俺ですら見上げる程の大男がそこにいた。
「久しぶりですねルイス、今回はあなたが立会人ですか?」
パステルは親しい者を見るような目で彼を見た。
「とりあえずな、本当ならルーベンスなんだけど、あいつはさ… まあ、ほら わかるだろ?」
いやわからん。
「そうですね、特にあの人は、仲が良かったですからね、今はまだ会いたくないかもしれませんね。」
どうやらパステル達には理解できたみたいだ。
「どうやら向こうも来たみたいだな。」
ルイスの言葉につられ、俺達は一斉に振り返る。そこには、アイリスと、他に二人の人物が立っていた。
「お待たせしました。 早速始めましょうか。 ルイス、何か規制等ありませんよね?」
「ああ、何も無い。 今日はお互い話し合うだけなんだろ?」
俺はルイスを見て頷いた、アイリスも同様に頷く。
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